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リーダーに求められるコーチング

職場では様々な会話があります。指示する、教える、報告する、注意する、確認する、評価する等。

これらの会話に、「コーチング的な会話」を取り入れることをお勧めいたします。

ここでは、コーチング的な会話の中から、傾聴、フィードバック、質問をご紹介いたします。

 

マネージャーとリーダーの違い

 

マネージャーは部下や業務の成果を管理する人、

リーダーは目標に向かって部下を引っ張っていく人といえます。

マネージャーが数字や裏付けを重視し、部下がミスや失敗をしないことを重視しているのに比べ、

リーダーは部下が自発的に行動し、失敗しても成長できることを大切にしています。

 

過去の経験に基づき部下に指示するのがマネージャーだとしたら、目指すべきビジョンを浸透させ、それに向かって部下と一緒に未来を切り拓いてくのがリーダーです。

 

決してマネージャーが不要ではありませんが、今の時代、求められているのはリーダーです。
しかし、強すぎるリーダーがいる組織は、自分では考えずにリーダーの指示を仰ぐ、「指示待ち集団」になる危険があります。リーダーの指示がないと動けない組織ではなく、一人ひとりが主体的に考えて行動し、お互いが協力し合える組織こそが、本当の意味で強い組織だと思います。

 

 

傾聴でリーダーとしての信頼を築く

 

メンバが主体的に行動するには、リーダーとの信頼関係が必要です。

 

リーダーに何でも言える、相談できる「安心感」
リーダーは自分の事をよく理解してくれている、そこから生まれる「自信」そして、
リーダーの期待に応えるために、「行動」にうつせるようになります。

 

いきなり、行動を求めるのではなく、


安心感 → 自信 → 行動へと、積み上げていくことを忘れてはいけません。
安心感の構築に必要なのは、リーダーがメンバの話を聴く態度です。

 

  • メンバの話を遮らずに最後まで聴く

  • メンバの気持ちに共感しながら聴く 

  • メンバが話しやすい雰囲気をつくる

 

パソコンやスマホを触りながらではなく、相手の方を向いて聴くことに専念します。
「聴」という漢字は、耳、+(プラス)、目、心に分解されるように、耳で聞くだけでなく相手を見て、心で感じとる傾聴が求められています。相手のペースに合わせたあいづちや穏やかな表情により、話しやすい雰囲気をつくります。

 

フィードバックでやる気をだす

 

フィードバックとは善悪の評価を交えずに、相手から感じたことを、そのままを伝えるということです。

 

「〇〇はできたね」

「△△はまだできてないね」

「今日は元気がないね」

「遅くまで頑張っているね」

 

リーダーからのフィードバックで、「自分は気にかけてもらっている」と感じ、

やる気がでる場合や、「実は・・」と相談をもちかけられることもあるかもしれません。

 

フィードバックはポジティブな内容だけでなく、ネガティブな内容もあります。いずれにしても、事実をフィードバックすることはリーダーとして必要です。

 

適切なフィードバックは、時間を置かず、なるべくその場で、伝えることがポイントです。メンバに目を配り、声をかける、リーダーとしてのコミュニケーションの姿勢が求められます。

 

リーダーはメンバの強みを理解し、それを仕事で活かしていけるように、働きかけていくことも大切です。

 

何に悩んでいるのか、

何が課題なのか、

リーダーは自分の状態をよく理解している、

自分は大切に思われていると感じることで、

自尊心がうまれ、自信につながります。

 

傾聴と合わせて、適切なフィードバックで、メンバのやる気を引きだします。

 

行動を促す効果的な質問

 

メンバが悩んでいるとき、思うように行動できていないとき、リーダーは質問でサポートします。
「こうしなさい」「ここを直しなさい」のような、指示命令ではなく、メンバが考えられるような質問を投げかけるのです。もちろん場合によって、指示命令も必要ですから、使い分ける必要はあります。

 

指示命令は、メンバ側に納得感がなければ「やらされ感」になり、行動したくない感情がおこります。
自分で考えるより、言われたことをやればよい「指示待ち」になってしまう危険もあります。

これでは、組織は活性化されません。

 

そこで、メンバが自分で考えられるように質問でのサポートが役立ちます。

「どこまでできている?」

「今までどんなことに取り組んでみた?」

「今の課題は何だと思う?」
「これからできる事は?やりたいことは?」

「私(リーダー)にやってほしいことはある?」・・・・・

 

これらの問いかけに、当事者であるメンバならではの気づきがあり、リーダーとの会話を通じて自分がするべきことが見えてきます。効果的な質問でメンバの行動を促します。

当研究所ではコーチングを学ぶコーチング研修やセミナーを提供しております。研修で学んだコーチングスキルを実践で使える様に、ビジネスコーチングと合わせ、実際にコーチングを受けてみることも可能です。特に、新任リーダーや管理職、エグゼクティブの方にはお勧めいたします。

 

また、ストレスを感じるリーダーには、コーチング研修の他に、ストレスコントロールを含むレジリエンス研修もお勧めいたします。ご興味のある研修や講座についてはお気軽にお問い合わせください。ストレス耐性やストレスコントロールのこと、コーチングのことなど、ご理解いただきやすいようお伝えいたします。

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