自分のリソースを確認する
私たちは2つのリソースがあります。
自分自身がもっている内側のリソースと自分以外の外側のリソースです。
リソースを点検し、うまく活用することでレジリエンスを高めていきます。
4つのレジリエンス行動、Stop(静) Change(替) Go(動) Up(幸)
これらは、関係し合っていますが、それぞれの行動に共通で必要なものがリソースです。
リソースには 能力や経験、有形無形の財産、自分自身がもっているものと
自分以外で、頼りになる人脈や情報、助けになるものがあり、
前者を内的リソース
後者を外的リソース といいます。
リソースは自分では気づいていない場合もあるため、
定期的に立ち止まって、自分にあるリソースの点検をお勧めいたします。
※ レジリエンス行動 Stop(静)を実践して点検します。
内的リソースには、
自分自身の徳性(愛情、思いやり、粘り強さ、正義感など)、性格的なもの
知識、資格、経験やスキル、できること
貯金、車や自宅など、所有しているもの
体力(若さ)、健康、時間 (誰もが必ずもっています)
夢、目標、信仰 などがあります。
外的リソースには、
友人、知人、家族、同僚、顧客などのリアルな人間関係
恩師や同級生、大学やサークルのOB/OG 過去からのつながり
コミュニティ、趣味の集まり、SNS
アクセスできる情報
先祖、神様など 会えないが心の支えとなる存在などがあります。
なるべく具体的に書き出します。
例えば、大学の卒業証書や資格は 就職活動では使えますが、いつまでも有効というわけではありません。
私の高校教員免許やTOEICの点数は今では無効です
ただ、努力の証としてリソースに加えています。
リソースはポジティブに書き出す
リソースは使うためにあるものです。良いことを書き出します。
失敗経験は、教訓となる有難い出来事として書く。
役に立たない資格ではなく、資格を取った努力の証と捉えて書く。
家のローンは、お金が借りられる信用。
若さや体力が衰えたではなく、健康な生活習慣がある。 といった具合に。
外的リソースは、心の拠り所になる存在です。
相談できる相手、お世話になった人、大切にしたい人が確認できます。
この人達の存在が、がんばるエネルギーにもなっています。
リソースを増やす
内的リソースも外的リソースも、制限はありません。
増やそうと思えば、いつからでも増やすことができます。
新しいスキルを磨く、人脈を大切にする。
※ リソースを増やすために、レジリエンス行動の Go(動)を実践します。
リソースは、貯金通帳の残高のように使っても減りませんが、使わないとなくなります。
技術や知識は使わないと陳腐化します。
どんどん使って活かすことがリソースを増やすことにもなります。
夢や目標は、達成するとなくなります。
※ レジリエンス行動 Up(幸)で目標や夢をリソースとして書き加えます。スキルアップもUp行動です。
リソースはレジリエンスを上げる強い味方になります。
何かに迷った時や壁にぶち当たった時、リソースを使って切り替えます。
※ レジリエンス行動の Change(替)にはリソースがとても大切です。
もっているリソースに気づいて勇気がわいてくる
人的ネットワークを使ってみよう、頼ってみよう
自分の強みが使えるように工夫する
過去の経験からアイデアが浮かんでくる
このように、リソースは前向きな気持ちに切り替えるために使います。
自分には何もないという気分では、悲観的で途方に暮れてしまいます。
レジリエンスを高めることも難しいです。
持っていリソースを忘れないためにも、有効活用するためにも、書き出してみることをお勧めします。
最初はなかなか出てこない場合でも、続けていけば最強のリストができます。 (了)