達成したい状態を描く

ポジティブ心理学では、どうすれば幸福になれるかを研究しています。

研究者によれば、経済的な豊かさだけでなく、心身の健康や人間関係も必要。

夢中になれる対象があること、目標に向かっている状態も幸せです。

困難を克服でき、目標に向かう過程で、さらに成長できるのがレジリエンス。

レジリエンスを高めるには、自分の達成したい状態があること。

目標達成を一緒に喜ぶ仲間がいることも大切なことです。

ゴール(目標)を鮮明に描く

「特にやりたいことがない」

「自分が何をやりたいのか分からない」 という状態があります。


何かを達成した後の燃え尽き症候群、進学や就職後の5月病もそうです。

次の目標がないだけで、別に不幸せではない。

やる気がおきない、ふわふわした状態です。


目標がない状態は、ゴールのないサッカーのようなもので、

パスやドリブルだけでは、あまり楽しくありません。

どこに向かって進むのか、何のためにボールを蹴っているのか?

行動が定まらず気持ちは不安定で、飽きてきます。


目標が具体的で、達成した時の光景を鮮明に描いているとやる気がでます。

ぼんやりとした目標や非現実的な目標では、やる気がわいてきません。


サッカーなら、ゴールを決めた瞬間、仲間と肩を叩き合う、ベンチが歓喜する。

高揚感と誇らしい気持ち、自信に満ちた自分、最高の笑顔など。

光景がありありと目に浮かび、映像や感情も描けていると、

それに向かって行動を起こしたくなります。

目標に行動が伴っていないのは、単なる願望です。

達成するためには、どうしたらよいかが分かっていること。

何が必要か、自分の課題かわかっておれば、あとは行動にうつすのみです。


簡単すぎる目標もやる気が起きないものです。

真剣に取り組む過程で、自分が成長できるような目標がよいのではないでしょうか。

目標は何でもよいというわけではなく、難易度も重要です。

「こうありたい」という目標

達成したいことはなくても、平穏な毎日があることは幸福です。

目標には、達成目標(Doing)と状態目標(Being)があります。

前者は達成するとなくなり、次の目標が必要になりますが、

後者はなくなることなく続きます。生き方における目標です。


感謝を忘れすに過ごしたい

周りに笑顔をふやしたい

がんばる人を応援したい

人に腹をたてない 


このような状態目標は、日々時々に達成した瞬間があります。

人との関係づくりやストレスの緩和にも役立ちそうです。

メンタルを整える習慣ができるので、

困難なことがあっても乗り越えられるレジリエンスにつながります。

自分の強みを活かせる目標

収入や地位を手に入れたいという目標は、モチベーションが上がります。

しかし、このような目標は周りの環境にも左右されてしまいます。


がんばれば給料が上がる場合もあれば、がんばっても給料が上がらないこともある。

自分のやる気が外からの影響で アップ&ダウンさせられている。

これを「外発的動機」といいます。

一方で、心からやりたいと湧き上がるのが「内発的動機」です。

ボランティア活動に代表されますが、

自分の強みや時間を他者のために使いたいと思う、利他行動もそのひとつです。

報酬ではなく、好きだからやりたい。

外からの影響を受けないのでやる気が長続きし、幸福感も持続します。


誰かの役にたっている自分が実感できる。


メダルを獲得するために、厳しいトレーニングに励むスポーツ選手は、

多くの人を喜ばせたい、自分ががんばることで他の人を励ましたい。

このような声を聞きます。


目標達成の先には、名誉と多くの人の笑顔が待っている。

きっと、鮮明にその光景を描けている。


生きていくには希望が必要です。(ちなみに希望の反対は無力感)

希望と目標は、つながっています。


希望があるから目標が持てる。

目標を描くことで希望が生まれる。


たとえ今、将来の目標が決まらなくても、

今日1日をどう過ごしたいかの目標はもてます。


1日1日を重ねていけば、1年後には何かを達成しているのではないでしょうか。

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