誘導しないコーチング

コーチングを行っている何人かのマネージャから「部下をうまく誘導できない」と聞きました。 コーチング=質問による誘導 と誤解されている方が多いのに驚きます。 コーチングは、質問によって相手に気づきを促しますが、 自分が持っている答えに相手を導くのとは違います。 そうなると質問は、恐らく「なぞなぞ」になっていると思います。 「あなたの課題は何?」 「頼まれて、まだできてない仕事は何?」 「今すぐやることはどの仕事?」・・・・ 上司は部下から好ましい答えが出てこないと、ヒントを出して言わせようとします。 質問を重ねることで、双方ともイライラしてきます。 コーチングは、急いでいる時には使えません。 することが明らかな時は、指示命令・確認・ティーチングを使うべきです。 「今日中に、頼んだ報告書仕上げてくれる?」 一言で済みます。

●コーチングを「なぞなぞ」にしない 本来、コーチングはクライアント自身の中にある答えを探す会話です。 クライアント(部下)が何を感じ、何を考えているのかを コーチ(上司)は質問で引き出していきます。 これが誘導になってしまうと、コーチ役である上司の持っている答え探しになってしまいます。 コーチングの時間は、部下にとって警戒心でいっぱいです。 上司に対する不信感もうまれます。 「言わされた感」が残り、主体的になれません。 コーチングは使えないと勘違いされている方は、誘導だと思っている場合が多いです。 そもそも上司がいつも正解を持っているとも限りません。 謙虚な気持ちで、部下から話を聞くことも大切です。 ●サーバントリーダーになる 上司部下のコーチングで誘導しないコツは、 まず上司が、部下のためにできることを探そうと思うことです。 「どこで悩んでいるか」 「何を必要としているか」 「上司にできるサポートはあるか」 サーバントリーダー(奉仕するリーダー)は、 1970年 ロバート・グリーンリーフによって提唱されたもので 「リーダーはまず相手に奉仕する、そして次に相手を動かす。」というリーダーシップ論です。 そんなことしたら、部下が甘えてしまう、上司をアテにして自分でやらなくなる、 と心配される方もいると思いますが、 人は気にかけてもらうことで、安心感を得ます。 何かあったら相談できる相手がいる 信頼できる相手がいることで、頑張ろうと思う気持ちがうまれます。 心のセーフティネットがあることでチャレンジでき成長もできます。 上司はアテにできない。 こちらの話を聞いてくれないし、分かってない。 だから、自分一人でやらないといけない。 結果として、 安心して仕事ができない・失敗できない → うまくいく仕事しか引き受けない → チャレンジしない 上司が部下に奉仕する気持ちで話しかけることで 誘導しないコーチングを手に入れてほしいと思います。

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