折れないためのコーチング

October 11, 2015

先日お会いした企業の管理職の方から、部下がうつ病で長期休養になった経験をお聞きしました。

その部下は女性の新入社員で、上司の期待に応えたいとがんばっていたようで、そろそろ一人立ちできるかと思い、ある案件を任せてみました。分からないことは遠慮なく相談するようにと伝えています。

コンサルテーション系の仕事で、彼女が顧客向けの報告書を作成し提出したところ、 顧客側担当者から修正箇所の指摘があり、修正して再提出することを3回繰り返したそうです。
すると、3回目の修正要求が受けた途端、突然崩れてしまい、自宅から出れなくなり、うつ病でしばらく休むことになりました。

報告書提出の場には上司も同席して、修正に関してもフォローしています。どうすれば防げたのか、もし、自分がその上司の立場だったらどうするかを考えてみました。

●修正を指摘された時の気持ちを聞く

本人がどういう気持ちで受け止めたかを聞き出します。
- 力不足、未熟さに対する気持ち
- 上司の期待に応えられなかった気持ち
- 顧客に対する気持ち
- 修正作業に対する疲労感
- 焦り、悲しみ、反省、失望、はがゆさ、劣等感 など

1回目、2回目の修正作業や再提出の時に、ネガティブな感情を吐き出して、ひきずらずに次に切りかえる。感情をひきずっていると、問題が見えなくなります。

問題とはこの場合「報告書の修正作業」です。
修正内容を理解しているか? (理由も含め)
何を、どうすればよいか? (他にはないか)
ネガティブな感情を誰かに話すことで、自分の感情を整理でき、思い込みを見直すことで、問題に気持ちが切替えられます。

安心して話せ、聞いてくれる存在は、勇気づけにもなります。

1回のみならず、2回、3回と再提出が繰り返されたことで、彼女の心の中の「やる気の水」が流出し、枯れてしまったのかもしれません。特に責任感の強い方は、ネガティブな気持ちは話しにくいので、意識して吐き出すことも必要です。

●ゴールを少し先に設定する

報告書を作成することが、彼女の最終目標だったかもしれません。
初めて任された仕事ですから、提出後のやりとりで修正があることは想定外だったかもしれません。

もし、「報告書を作成=ゴール」だったら、

彼女はゴールテープを既に2回も切っているのです。
全力で走ってゴールテープを切ったと思ったのに、「もう1周走れ」「あと1周」・・・

ゴールが見えなくなり「走りたくない」と思うのは当然です。

 

例えば、ゴールを報告書作成ではなく、
- 修正のやりとりを経て、報告書が受理された時
- 納品したことを、社内で報告した時
- 請求書が発行された時 

などに設定しておくと、

報告書を書き上げた時点も、
修正を繰り返している時も、まだ通過点です。
登山でいうと8合目、一番きついけど、まだ頂上ではありません。

あと一息で折れることは無かったのではないかと思います。
この彼女、今では回復して元気に活躍されているようです。

深谷レジリエンス研究所ではビジネスコーチングやコーチング研修を提供しています。コーチングの提供を通じて折れない心をサポートしています。

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