切替でオプションを増やす
レジリエンスは心の筋肉。
柔軟に気持ちが切り替えられると、ストレスからの回復も早くなります。
日本人は謙虚で勤勉、控えめだと言われています。
例えば、国技である柔道や相撲では、敗者に礼を尽くすなど。
どこか幸福感を抑えるような文化があります。
欧米にはない日本独自の文化ですが、
うまくいっている時、順調な時はよいのですが、(勝って、兜の緒を締めるといいます)
そうでない時は、自分を責めてしまい、前向きに気持ちが切り替えにくい一面もあります。
楽観主義者になってみる
「これを実行すればうまくいくはず」
「やってみなきゃ分からない」
「あきらめなければ大丈夫」 といった具合に。
発明王のエジソンは、数えきれない失敗を重ねても
「これで成功に一歩近づいた」と楽観的でした。
気持ちを次の実験に切り替えることで、
粘り強く続けることができ、数々の発明を生み出しています。
ここで注意したいのは、
楽観的な切り替えには、行動の改善や学習を伴うことが必須です。
同じ失敗を繰り返し、成長がないのでは、
気持ちは回復できてもレジリエンスではありません。
プラス言葉を使う
いきなり楽観主義者になるのはどうも、という場合、使う言葉を変えてみます。
マイナス言葉ではなく、プラス言葉を使います。
「難しい」 → やりがいがある、チャレンジだ
「忙しい」 → 充実している、人気者だ
「面倒だ」 → 簡単、さっさと片付けよう
「だるい」 → もうひと頑張り、大丈夫、できる など
状況は変えられなくても、言葉を変えると気分が変わります。
プラス言葉は脳を喜ばられ、活性化できます。
脳が喜ぶと思考も身体も動きやすくなります。
柔軟思考で選択肢が増え、生産性も高まります。
職場でマイナス言葉を禁止したところ、
ミスが減った、営業成績が上がった、雰囲気が明るくなったなどの声も聞かれます。
良かったことを記憶にとどめる
失敗した光景が頭に残ると、引きずられてしまいます。
次も失敗ではないか、
私には能力がない、
何をやっても無駄だ
”負のスパイラル” に入っていくと気持ちは切り替わりません。
うまくいった時のことを記憶にとどめるようにします。
その時、どんな行動をとったか。
誰と一緒にいたか。
どんなことを考えたか。
スポーツ選手は、調子が良かった時のフォームが思い出せず、スランプにはいります。
なので、良かった時のルーチンを守っている選手も多いですし、
試合を振り返る時、どこが良かったかに目を向けます。
悪いことは記憶にとどまりやすく、良かったことは忘れやすい。
良かったことを覚えておくことで、困った時に役に立たせます。
うまく気持ちを切り替えて、立ち止まる時間を短くする。
失敗=学びの機会と捉えれば、次の選択肢も見えてくる。
行動を止めないことで、ゴールにも早く近づくのではないでしょうか。
