• 深谷純子

しなやかな方を選んでみる


レジリエンスとは、

精神的にへこんでも回復し、さらに成長できる状態です。

強風で、竹はしなりますが、風がやめば元に戻ります。

根を張っているからですね。

台風の後、ボキッと折れている木を見かけますが、

根や幹が太くても、しなることができないと折れてしまいます。

人の心も同じです。

しなやかさがあったほうが、レジリエンスです。

個性を活かして働きたい。

主体的に自分で考えて行動できる人材を育てたいと言いますが、

個性や主体性が強すぎると、まとまりのない組織になってしまいます。

互いの主張を繰り替えすだけで、合意点が見つからないときは、

「それもありだな」と相手の意見を受入れてみる。

心が折れないためにもしなってみる。

受け入れてみると、相手の立場が理解できたり、自分の引き出しが増えるなど、

良いこともあります。

進化論で有名なダーウィンは言っています。

「最も強い者か生き延びるのでも

最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き延びるのは、変化できる者である。」

この変化こそが、自分を相手に合わせてみる。

成長のための適応、心の柔軟性を高める機会になります。

小さなこだわりを捨てることで、大きな収穫を得ることもあります。

相手に合わせるということは、思いやりや共感力も必要です。

相手に関心のベクトルを向けて

知りたいと思う、協働作業の第一歩です。

人間的にも成長できます。

つまり、自分を曲げずに戦うより、

しなやかなを選択をすることで、このようなメリットがあります。

・心が折れそうな状態が避けられる。

・適応力が高まり、自分の経験やスキルの幅が広がる。

・思いやりや共感力を養うことでの人間的な成長がある。

物事を自分のプラスになるように考える、ポジティブ思考を使ってみます。

負けるが勝ち、損して得とれ、などもそうですが、

ポジティブ思考は、気持ちに余裕がでてきます。

「しなやか」の他に、「弾力性」もレジリエンスです。

テニスボールが跳ね上がるのは、弾力性があるからですが、

中に空気が入ってないと弾みません。

自転車のタイヤも空気が足りないと、いつもより、こぐ力が必要です。

乗っていて疲れますし、スピードもだせません。

空気圧があると楽です。

ボールやタイヤの弾力性のように、

人の心にも、試練や逆境を跳ね返すための何かが必要です。

例えば、

自信、誇り、達成したい目標、愛する人、守りたいモノ 

感動、好奇心、好きなこと、やりたいこと ・・・

行動を起こす動機になるエネルギーが必要です。

幸せのメカニズムを科学的に解明する「幸福学」という学問がありますが、

日本での第一人者、慶應義塾大学大学院の前野隆司先生は、

日本人1500人のアンケートから、幸福感が得られる4つの因子を導いています。

(1)やってみよう因子 (自己実現と成長)

(2)ありがとう因子(つながりと感謝)

(3)なんとかなる因子(前向きと楽観)

(4)自分らしさ因子(独立とマイペース)

幸福感が高い人は、この4つがバランスよく働いています。

ひとつでも足りないと幸福度が下がります。

参考:「幸せのメカニズム -実践・幸福学入門」

https://www.youtube.com/watch?v=VcAGIl3WBK4

実は、心のボールの空気圧は、幸福感に近いものです。

つまり、

やってみよう、ありがとう、なんとかなる、自分らしさ があると

逆境を跳ね返すことができるという訳です。

レジリエンス・リーダー研修では、

リーダー自身がレジリエンスを身に付けて、その上で、

メンバや組織のレジリエンを高め、目標を達成することを目指しています。

先日のセミナーで参加者から

「どこから取り組めばよいですか?」と質問されました。

自分のレジリエンスが先か、メンバのレジリエンスが先か、

チーム全体で取り組むのがよいか、という質問です。

レジリエンスを身に付ける目的は、今より良い状態になること。

精神的にへこんでも立ち直り、成長できれば、幸福感も高まります。

幸福の4因子を使うと、

「やってみよう」と思うところから、「自分らしく」始めてみる。

感謝しながら取り組むと、なんとかなります。

レジリエンスと幸福学はすごく近いものです。

#レジリエンス #ポジティブ思考

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