• 深谷純子

プロセスに目を向ける


米国心理学協会では、 「レジリエンスは自分を適応させるプロセス」だと定義されています。

Resilience is the process of adapting well ・・・

全文はこちら http://www.apa.org/helpcenter/road-resilience.aspx

日本語でプロセスは、過程、手順、道のりなど。 私は“習慣”と言いかえています。

起こった結果ではなく、それまでの過程、何をやってきたかが大事。 能力やスキルではなく、思考や行動の習慣が大事。

ということです。

レジリエンスのポイントは、プロセスにあると思います。

能力だと、「できる/できない」となり、結果に目がいきます。

プロセスだと、「何を、どのように行ったか/行わなかったか」となり、行動に目がいきます。

失敗した結果を落ち込むのではなく そこまで努力した時間や取り組んだ内容に目を向けることで、

成長や成果を感じることもできます。

結果を出す、目標を達成するには うまくいくまで行動をやめないことも必要です。

試行錯誤し、やり方を変えたり、深く考えたり、人に助けを求めたり。

その過程があってこそ、結果にもつながるのではないでしょうか。

プロセスに目を向けると、ネガティブ感情を 手放しやすくなります。

うまくいかなかったけれど

・ どんなことをがんばったか ・ 誰に助けてもらったか ・ 何を考えて実行したか ・ この経験で何が学べたか  など

プロセスに目を向け、

自分のプラスになる良い面をみる「ポジティブ思考」を使えば、

自尊感情を下げず、早く立ち直り、次の行動に向かっていけます。

「立ち直れて成長することがレジリエンス」なのです。

プロセスに目を向ける理由のひとつに

結果重視、成果主義に対する懸念点があります。

行き過ぎると次のような逆効果もうまれてきます。

・不正を犯してでも結果を手にしたい。 ・手を抜いて、なるべく楽に勝ちたい。 ・利害関係でしか、他人に興味がもてない。 ・同僚が困っていても、自分の得にならないことはやらない。 

このような状態になってしまうと、 組織のレジリエンスは下がり、脆弱な組織になってしまいます。

プロセスを意識したほうが、メンバ間の関係性も強まり、

結果として組織も成長する。

平常時のパフォーマンスが高いだけなく、

問題が発生した時にも結束できる強い組織を作っていけます。

例えば、「プロセスをほめる」

ほめられないことが当たり前だった上司世代には、

厳しいフィードバックこそが、成長につながるという時代に育ちました。

当時はこんなふうに捉えていました。

・ほめるとズに乗る、甘やかしてしまう。 ・道半ばでは、ほめない方が本人のため。

・今の状態に満足せず、上を目指す謙虚さが必要。

・ほめる=おだてる 

残念なことに、上司世代はほめ方が分かりません。

ところが、 特に今の20代は、ほめられて育った世代、 ほめられることに慣れていて、ほめられないとやる気が出ません。

自信をなくし、不安になります。

成果が出ないときは、プロセスに目を向けて ほめてみることをオススメします。

・ 自分で考えたこと、工夫したこと、分かったこと  ・ 相談したり、同僚の仕事を手伝ったり、関係づくりの上での成長

・ チャレンジしたこと、失敗経験から学んだこと

ほめるというよりは、

相手のがんばったこと、良い行いを確認する

承認に近い感覚です。

ほめてもらった行動は、またやろうという気になります。

仕事は、結果にたどりつくまでのプロセスが面白いと 感じられれば、レジリエンスも身についていきます。

#レジリエンス

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